大津寄先生は今回の原稿で、お父様の死に触れられています。そのご葬儀に参列させて頂きました。そのとき喪主挨拶で先生が、絶句されてお父様への想いを語られた姿が脳裏に浮かびました。私事ですが、私も昨年同様の経験をしました。自ら死者を祀り敬う営みの日々を過ごすなかで、原稿のなかにある青字の部分は特に体験的に感じたことでもありました。先祖や父母の御霊を守り、その遺志や想いを受け継ぎ生きて行くことと、英霊のそれも根本的には同じであると、人として日本人として大切なことを述べられています。 その意味で、この文章は、今の日本に生きる全ての人々に、自分自身に置き換えて、決して切り離すことの出来ない両親やご先祖との繋がりのなかで、今喧しく報道されている靖国神社参拝問題の本質を体験的に問うものであろうと思います。
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