今月の主張
 中山会長の巻頭言
「年頭随感」 
日本会議愛媛県本部会長
 中 山 紘 治 郎
 新春のお喜びを申し上げます。
戦後七十年の今年、長期政権への信任を得た安倍内閣のもとで、美しい日本をとりもどし、誇れる国柄(くにがら)を次世代へしっかりと伝える国づくりが始まりました。私たちも一隅(いちぐう)を照らす心構えを新たにし、それぞれの持ち場や置かれた場所で、日々の活動に最善を尽くしていきたいものです。安倍晋三総理が憲法改正へ向けて前進する王道の地ならしになるに違いありません。

 ところで、皆さんは年末年始をどのように過ごされたでしょうか。温泉が好きな私は、毎日のように温泉へ出かけております。三が日、行きつけの温泉は連日、脱衣場も浴室も広い休憩室や食堂もたくさんの入浴客でにぎやかでした。場内のあちこちでよもやま談義に花が咲き、みんなのどかでほっこりとした表情です。流行(はや)った映画のこと、スポーツ選手の活躍、テレビ番組の話題、旅先での見聞、行きつけの病院の評判、そして子どもや孫のことなど、いろいろな話が耳に届いてきます。みんなのどかな表情で、それなりに仕合(しあ)わせな日常を楽しんでいる様子が伺え、暗い雰囲気はみじんもなく、初春らしい輝きを感じました。

 昔から床屋、風呂屋、それに縁台将棋談義は世情の鏡といわれております。温泉場で話に興じる人々は、まるで七福神(しちふくじん)のようににこやかでした。マスコミは相も変わらず所得格差、中小零細企業の苦境、高齢社会と孤独死、過疎と限界集落など、針小棒大に羊頭(ようとう)狗(く)肉(にく)な上げ足取りの報道を続けているが、私が見聞するかぎり、アベノミクスによって地方も元気をとりもどしている。人生も社会も課題や問題はつきもので、不平や不安をあおるばかりの一部マスコミ報道に接すると、「いったい、何がものたりないというのか、ばか者!」と一喝(いっかつ)したくなるのは、私だけではありますまい。近隣諸国と根本的に異なる日本人の美質は、「足ることを知る」自覚に他なりません。これこそが日本人の伝統的な美意識であり、人生観や社会観の根幹をなす哲学であります。

 日本を日本らしくするため、「どんな日にも夢と勇気」(櫻井よしこ)を大切にみんなでがんばりましょう。


『日本の息吹』平成27年2月1日号「愛媛版」より転載

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