今月の主張
 「日本の息吹愛媛版 平成26年11月号巻頭言」
「安倍首相のもとで立ち上がれ」 
日本会議愛媛県本部会長
 中 山 紘 治 郎
 今日(こんにち)、私のおもな情報源は産経新聞と日本文化チャンネル桜になってしまった。他紙が信用できなくなったのは、自衛隊を「暴力装置」だと決めつけた官房長官がいた政党が政権をとった頃からである。

 ここ最近、福島原発事故報道の検証がすすみ、「吉田調書」を牽強(けんきょう)付会(ふかい)に捻じ曲げて、この政権に都合よく寄り添う報道がされていたことも明らかになってきた。さらにすでにこの紙面をお借りして書いたが、集団的自衛権の限定的行使容認の閣議決定に関する常軌(じょうき)を逸したバカげた報道があった。そのようなことから朝日新聞は言うに及ばず、他紙は見出しを見るだけでもおぞましく、身震いがするときさえある。

 国民の資産である電波を使ったNHKも民放テレビも似たようなもので、やたらと番宣が多く、せっせとバラエティ番組を流し続け、刹那(せつな)的なお笑いのバラマキをしている情況は年ごとにますます顕著になった、と思うのは私だけであろうか。

 日本が戦争に負け、伝統ある国柄を否定する教育が始まってもうすぐ七十年。日本人としての誇りを失った戦後世代のなれの果てのすがたが、今日のマスメディアの報道内容や姿勢によくあらわれている。なかにはよい番組もあるが、報道番組に関していうと、情報操作や世論誘導が絶えないのだ。既得権(きとくけん)益(えき)と結びついたマスメディアはもはや信用できない。

 新聞を読まない人が増えているという。テレビもBS放送の良質な番組以外は見ないようにしているという人も多くなった。ニコニコ動画などの動画共有サイト、ツイッターやフェイスブック等のソーシャルメディアはますます発達し、これからはインターネットによる情報入手の方法と人々を結ぶネットワークはさらに多様化し、新聞やテレビを席巻(せっけん)するであろう。

 ふりかえると、「間違いを正せ!」と従前から正々堂々NHKに申し入れ、朝日新聞の慰安婦誤報道を批判しつづけてきた気骨ある政治家は、安倍首相とその側近たちだけである。しっかりとした国家観をもち、いささかもぶれることのない安倍首相こそ、日本を取り戻すリーダーにふさわしい傑出(けっしゅつ)した政治家である。

 占領政策で愚民あつかいされてきた国民が目覚め、安倍首相の下で憲法改正に向けて立ち上がることを切望してならない。




『日本の息吹』平成26年11月1日号「愛媛版」より転載

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h26.11.01