会長交代のお知らせ           

平成25年6月13日の総会をもちまして、会長が下記のとおり交代いたしました。
なお、重松惠三前会長は、相談役に就任致しました。



新会長 中山紘治郎(株式会社愛媛銀行会長)        .

前会長 重松 惠三(元陸上自衛隊東部方面総監、元陸将)


                               以上



会長退任のご挨拶
日本は危機。日本を興せ。務めは重し日本会議
重松惠三 前会長

日本会議愛媛県本部

       前会長 重 松 惠 三
 日本は国難の真っただ中。白村江の敗戦、元寇、幕末の動乱・欧米の脅威、日清・日露の戦争、大東亜戦争と敗戦など、祖先は幾多の国難を凌ぎ乗り越えてきました。天皇中心の国柄に国民の危機意識と団結は民族の誇りを背景に、殉国の至情へと高まりました。

 国会の議論をよくTVで拝見します。国籍不明の議員の発言に驚かされます。沖縄独立を説く社民党照屋議員の所論には驚きを超えるものがありました。それも中国の沖縄独立派育成論文にぴたりと連動したもの。これが日本人ですから困ったものです。国民の批判がなぜ起こらないのか不思議です。其れに比べ、高市自民党政調会長の村山談話への疑義、橋下大阪市長の慰安婦発言に対するメディアの過剰な批判反撃。西村議員の発言は極論とされるが、実態の一部を伝えているとの評もある。高市、橋本両氏の発言については常識のある日本人なら、我が国を貶め蔑み卑しむることに義憤を感じ、それが真実でないものならば事実をもって、正義の在処を示すのは当然です。

 国連憲章の敵国条項が今に残ることもそうですが、外からの日本非難、例えば米国務省報道官の反論、シナの言う「戦後秩序」なるものなどは、占領下の日本、東京裁判等の戦後を永続性あるものとして固定し、そこからそれぞれの国が自らを利する方策を引き出そうとするものです。日本を侵略国家とするのも国連憲章との関連に於いて根は同じものです。奇奇怪怪なるはそれに同調する政治家やメデイアが日本国内に沢山いることです。これこそ日本の大きい危機であります。

 この様な今こそ日本会議の目指すところがあまねく日本を覆い、日本と日本人のあるべき姿を取り戻さなければなりません。でなければこの国と私たちに明日はありません。

 ところで私の日本会議愛媛県本部会長も二任期を過ぎ、5年になりました。久松先生の御急逝を受け、その残りの任期を務めるつもりでお受けしましたが、とても久松先生の様な高邁な御見識や御品性を背景とするリーダーシップには及ぶべくもなく、何らの功無きを恥じるのみであります。皆様からご熱心なご指導ご協力を戴きながら、思いてならざることも多く、私の菲才不徳の致すところと深くお詫びを申し上げます。

 先に申しあげたように日本会議の運動に更なる大きい活躍と成果が求められる秋です。老躯に鞭打つ御奉公に私自身が限界を感じる年齢になりました。ここで溌剌として、高い識見・徳性を持ち 県下に大きい影響力のある方で、日本会議と志を同じくする方に会長をと、皆様にお諮りしましたところ、愛媛銀行会長 中山紘冶郎様にお願いすることとなり、銀行のリーダーとしてご多忙の極みの毎日でございましょうが、過日、ご返事を戴き、総会でご報告したところです。

 かつて渋沢栄一に擬えられるほど国を想うことに熱き人、実業家としての輝かしい実績、高い見識と強い信念、徳性と行動力、抜きんでたリーダーシップ、私は深甚の敬意を捧げるお方でございます。中山会長のもとに日本会議愛媛に一層の隆盛、発展あらんことを祈り上げ、皆様から在任間に賜りましたご指導ご厚誼と、毎号拙稿(日本の息吹愛媛版巻頭言)に御付き合い頂きましたことに心からお礼を申し上げ会長退任のご挨拶と致します。




会長就任のご挨拶
日本を強くたくましく誇りある国にしてゆく責任 
中山紘治郎 会長

日本会議愛媛県本部

       会長 中 山 紘治郎
 
 この度、日本会議愛媛県本部会長に就任いたしました中山紘治郎でございます。
 内外の時局を知り、いまの時代を見つめ、将来へ思いをはせればはせるほどに、日本会議の務めは誠に重大なものがあります。先の運営委員会において役員の皆様から会長にご推戴頂いたときは、このような時勢にこの大役をお引き受けしてよいものか、いささかの逡巡(しゅんじゅん)がありましたが、入会の当初から今日まで、日本人のあるべき姿をとりもどし、誇りある国をつくりたい、という思いは強まるばかりでございますので、お国への最後のご奉公の機会を与えて頂いたことに感謝し、浅学(せんがく)をも省みず決心した次第でございます。

 ふりかえりますと、重松恵三前会長におかれましては、自民党から民主党へ政権が変わり、政治の迷走、経済の停滞、素人外交による国威の失墜、教育現場の荒廃等々まさに国難の時代に、豊かな見識と殉国への至情、そして何よりも確固たる強い信念で日本会議愛媛をお導き下さり、私たち会員に常々、日本と日本人のあるべき姿をご高教(こうきょう)下さったことに改めて深甚(しんじん)より敬意を表し、感謝を申し上げる次第でございます。

 さて、幸いにも待望の安倍政権が誕生し、日本と日本人に困難に立ち向かう意欲と気力、自信と希望がよみがえってきました。今こそ、我が国の国のかたちを根本から整(ととの)えなおすときであると思います。そのためにはまず憲法第96条を改正したうえで、国土防衛のあり方について見直し、自立した国家の国防軍をもつべきであります。さらに万世一系の天皇のあらしめる日本の国柄(くにがら)を次世代へつなげてゆくために皇室制度の改革をしなければなりません。

 また、現代社会に生起するさまざまな社会病理と人々の頽廃(たいはい)や混乱の根本原因は、戦後の教育がその本来の目的である徳育をなおざりにしてきたからであります。知識偏重の教育ゆえに、青少年の考え方がきわめて物質的になり、精神を軽んじるがために、日本人がこれまで大切にしてきた日本人のこころ、すなわち「万葉のこころ」や「もののあはれ」、「名こそ惜しけれ」という恥を知る生き方、これらは教育勅語の「十二徳」に結実し、戦前まで日本人は大切な人倫として守っておりましたが、こうした伝統的な徳性を私たちは失いつつありますので、教育において再生させることが急務だと思っております。また、このような徳育教育を通して青少年にしっかりとした国家意識を育てていくことが肝要であると考えます。

 私たち日本会議は、日本を強くたくましく誇りある国にしてゆく責任があります。「隗(かい)より始めよ」と申します。私はさっそく地元愛媛の組織の拡大に取り組みたいと思っております。一意(いちい)専心(せんしん)務めてまいる所存でございます。会員の皆様のご指導とご厚誼(こうぎ)のほどを衷心よりお願い申し上げ就任のご挨拶といたします。



前号



h25.6.22