愛媛が輝いて見える。
      この国を救う保守をこそ
日本会議愛媛県本部          
会長 重 松 惠 三
 「愛媛が輝いて見える」私に届けられた年賀状の言葉です。それは昨年八月、県立の中高一貫校などに続いて、今治市でも歴史、公民教科書に扶桑社版が採用されたこと。年の瀬も迫った時期ではありましたが、今治市議会、松山市議会で在留外国人に対する地方参政権の付与に反対する意見書が採択され、政府に対し表明されたことです。

 教科書については東京都杉並区 、横浜市の十八採択区などありますが、内容に偏向が憂慮される教科書が圧倒的に多く使われている現状を思うと、洵に先駆的な偉業を成し遂げたことになります。また外国人参政権では、熊本など十三の県議会での反対決議があり、市としては、愛媛の二市、常総市をはじめとして十一市が反対表明です(1月16日産経新聞)。愛媛県議会でも年明け早々この件が諮られると仄聞しております。

 なぜ「愛媛が輝いて見える」のか。日本から保守が消えてなくなる風潮の中で、愛媛の保守健在をアピールするものであったからです。保守とは古いこと旧いものにしがみつく、旧態依然たる心情や政治姿勢を言うのではありません。日本の伝統・文化、日本人の魂にしっかりと軸足を置き、将来を展望する心性であり、政策を展開する溌溂とした政治のあり方を言います。民主党政権の舵取りに国家の将来を託していいものか。国民の不安を掻き立てるようなことがあまりにも多い。

 彼らの言うように「無血の平成維新」と言う革命でありましょうか。その政治手法も政策も革命的ではあります。総選挙では当時の政権に国民が感じる不平不満を過度に増幅し悲惨な将来を描き、その解決には当時の政権を倒すしかない。さもなくば国民の生活も生命も大きい危険に晒されると不安と憎しみを煽る。裏づけもなく、甘い美味しい政策をマニフエストとして国民を惑わし誘う。政権奪取後は国民の信任を得たとして、したい放題。特定個人に権力を集中してやりたい放題。例を上げれば、限がありませんが、普天間の問題、インド洋給油中止、で日米関係はひび割れ。

 六百四十人の小沢訪中朝貢団で同盟国アメリカより中国傾斜。中国の脅威の前にして、わが国の防衛は軽視。百四十人の国会議員は胡錦濤に頭を垂れてツーショット。その貢物に天皇陛下を持ち出す不敬の大罪。韓国では外国人参政権の約束をし、法案成立を図る。天皇訪韓を持ち出し、天皇家の血筋まで誤る。素人が集まって、事業仕分けという劇場政治。ばら撒き予算で財政破綻。これら国家の根幹に関わる重大事に、国民の意向を慮る民主政治の謙虚は微塵も見えません。

 その上お金にまつわる醜聞の数々。国会の議論にうんざりがっかり。先の投票を悔いる向きも多い。「現政権を、国家社会主義のようだ」とする多くの人がいます。ナチの興隆、ヒトラーはワイマール憲法から生まれ、国家社会主義を国家運営の基礎におきました。一党支配、独裁手法の彼方にわが国の発展と国民の幸福はあるのでしょうか。真の保守の奮起が望まれます。愛媛の輝きを日本を取り戻す光にしたいものです。

『日本の息吹』平成22年3月1日号「愛媛版」より転載

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h22. 3.1