ラジオニッポンから、「お盆休みを海外で過ごした人たちが、今日一日で成田へ4万人到着する見込み
です」と流れてきた。最近涙もろくなった私は、そんなニュースを聞いただけでウルッとなる。たった一
日で、4万人もの日本人が成田へ帰ってくる・・・日本は、ほんっと「すごい」国だよなぁ。
先の広島、長崎の原爆記念日、15日の戦没者追悼式と、一日2時間のラジオニッポンを唯一の娯楽と
する生活のおかげで(?笑)今年はどの式典も、じっくりと聴かせてもらった。今年ほど耳を研ぎ澄まし
て聴いたのは初めてだが、今年ほど感極まる思いで聴いたのも初めてだった。
58年前、戦禍の中で焦土と化し敗戦のどん底から這い上がった日本が、今では世界有数の大都市を出
現させ、他国の発展援助まで行う経済大国になっている。こうしてお盆になると日本国籍があれば渡航先
を制限されることもなく、一般国民は行きたい所に自由に海外旅行へ行ける国でもある。その復興から高
度成長への歩み、日本国籍の国際的な信頼構築の歩みを考えると、震えるような感動と、国を支えてきた
先人達に言葉にならない尊崇の念で胸が詰まる。
発展途上国という国に住んで、1年以上が経つ。今まで当たり前に思っていたことだったが、実は日本
という国と日本人という国民性は、何と偉大で、聡明で、寛容で、美しいものだったのか。これほど他に
はない、かけがえのないものだったとは・・・。ヘタな選民思想は、持ちたくはないと思う。しかし日本
の非難されるべきことも、称えられるべきこともすべて含めて、今は日本という国への敬愛の念と、日本
人であることの誇りをはっきりと胸に感じる。
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