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『靖國のこえに耳を澄ませて』   ―戦歿学徒十七人の肖像

打越 和子 [著]    


  若くして散っていった彼らの示した「生きるということ」

 国立慰霊施設や総理の靖国神社参拝問題で、英霊顕彰のあり方が問われている今日、 戦没学徒一人ひとりの生き方を、靖国神社に納められている遺書と遺族への取材で、 丹念に描き出した鎮魂の書。戦後世代の30代の女性である筆者が、真摯に英霊、 大東亜戦争といったテーマに取り組み、その生き方や志を語り継ぐ。

(序文より)
大東亜戦争は英雄的叙事詩の時代だった
英雄的叙事詩の時代といふものは、遠くホメロスの時代に終わつてしまつた、 と西洋の人々は考えてゐる。しかし我が国においては、それは決して古事記、 万葉の時代に終つてしまひはしなかつた。
 そして大東亜戦争もまた、わが国の英雄的叙事詩の時代にほかならなかつたことを、 本書はこの上なく明らかに伝へてくれてゐる。たとへ敗けいくさに終らうとも、 そこに現はれ出た英雄的叙事詩の数々を、われわれから奪ひ去ることは誰にもできない。
 本書に収められた十七編の英雄的叙事詩は、われわれが守り、 伝へるべき真正な民族的財産なのである。
埼玉大学教授 長谷川三千子

打越和子氏
著者略歴  打越和子(うちこし・かずこ)
昭和39年生まれ。福岡県出身。熊本大学教育学部卒。
学生時代に戦歿学徒の遺書を読み、それを契機に敗戦
後の米軍による占領行政など、戦前と戦後を隔てたも
のは何かをテーマに学び始める。
平成6年から7年にかけて、日本青年協議会機関誌
『祖国と青年』に「散華のこころー戦歿学徒・生の
断章」を、平成11年同誌に「天皇の道―今上陛下と
平成のナショナル・アイデンティティ」を連載。
平成9年から13年まで同誌編集長。

                     主な内容 
序 文 長谷川三千子
第一章 十七人の肖像
    智恵子よ、幸福であれ 穴沢利夫
    お父さま       根尾久男
    深山の桜       西田高光
    480日の軍隊日記   酒巻一夫
    れんげ畑の祈り    市島保男
    聖戦にかけた青春   宮内栄
    いのちなりけり    中村輝美
    純愛         旗生良景
    天草の海に      和多山儀平
    永遠ノ生ニ生キル   茶谷武
    母よ笑みませ     塚本太郎
    秋空の清らに澄みて   坂本剛夫
    三島由紀夫が涙した遺書 古谷眞二
    生命の詩       高久健一
    歴史のかなしみの中に 松吉正資
    油山         寺尾博之
    八重桜の頃      須賀芳宗
第二章 戦後世代にとっての慰霊
 靖國神社で紡がれる物語/戦後世代の未熟と課題/靖国のこえに 
   耳を澄ませて−「散華のこころ」と私



『靖国のこえに耳を澄ませて』

昭和39年に生まれた著者が、戦没学徒17人の生き方を、靖国神社に納められている遺 書と、遺族への取材で丹念に描き出した鎮魂の書である。 心に残るは敏子のことのみ。弱い心お笑ひ下さい。然し死を前にして敏子に対する気 持ちの深さを今更のように驚いています。人間の真心の尊さを思つて下さい」旗生良 景さんが特攻出撃前に家族あてに出した手紙の一節だ。 敏子さんは家族公認の恋人という。旗生さんの死後、敏子さんは別の男性と結婚する 決意をする。そのさい、墓前で旗生さんの許し得ようと、墓を探したが、ついに見つ からず、「やっぱり許してもらえなかった」と泣きながら帰ったという。 高校生、大学生にぜひ読ませたい一冊だ。

平成14年7月28日(日) 産経新聞書評欄より


<こちらはチラシ見本です。>

『靖國のこえに耳を澄ませて』チラシ見本<表>

『靖國のこえに耳を澄ませて』チラシ見本<裏>
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<こちらは発売前のチラシ見本です。>

『靖國のこえに耳を澄ませて』チラシ見本

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